意外と知らない、読点の打ち方
みなさんは日ごろから文章を書いたり読んだりしていますか?
本や新聞、広告、インターネットの記事、SNSなど少なくともどれかを目にする機会が多いと思います。
情報社会と言われる現代では、充実した内容の他に読みやすい文章で読者の心をつかむことがとても重要です。
読みやすい文章に読点はかかせないものです。
なぜ読点を打つかというと、内容をわかりやすくさせるためです。
《例1・読点なし》毎朝起きた後顔を洗いパンを食べ歯磨きをして会社に出勤します。
《例2・読点あり》毎朝起きた後、顔を洗い、パンを食べ、歯磨きをして会社に出勤します。
上の例文で比べると、読点ありの文章のほうがどこで内容がとぎれるかが一目でわかります。
日本語の正しい文章や使い方など多くの書籍がでています。
しかし、読点を正しく打てると自信を持って言える日本人はどのくらいいるのでしょうか。
「なんとなく文章が長いので区切る」と感覚で打っているかたのために読点の打ち方を説明していきます。
・読点の打ち方
内容をスムーズに理解したり、文章を誤解されないために読点は重要な役割を果たします。
例3 マンションは冬は快適だが、夏は一軒家より暑い。
逆接の助詞「が」で読点を打つことで対比をはっきりさせた文章となっています。
読点の数は内容次第で増減しますので、文章ごとに吟味していかなければなりません。
・読点の種類(ルール)
読点の打ち方を覚えるためには、読点の種類を例文を用いて覚えることをオススメします。
下記は基本ルールの一部を紹介しています。
①文の主語が長いとき
・日本を訪れる外国人の大半は、中国人である。
②引用かっこの代用
・さんざんな目にあった、と彼は言った。
③接続詞・逆接の助詞
・しかし、長年のクセはなかなか治らない。
・かすみ草は見た目はかわいいが、匂いは臭い。
④原因・理由・条件
・きれいな海を見たかったので、沖縄を旅行した。
・風邪薬を毎日飲み続けていると、少しずつ回復していった。
⑤時を表す語
・10月31日、町がハロウィンで賑わっていた。
・昨夜、会社に持って行く弁当を準備した。
意味を理解して読点を打つことで、わかりやすい文章になります。
文章を作成する時に「本当にここで合ってるのか」「文章が誤解されないか」再確認していただきたいです。
・誤ったアドバイスと改善
このように読点の打ち方にはルールがあります。
しかし誤ったアドバイスとして「声に出して読んで息継ぎするところに打つ」と聞くことがあります。
読点は文の論理性を高めるため重要です。
読点の種類(ルール)を覚えて、内容がわかりやすい文章を書けるようにしましょう。