漢字とひらがなの使い分け

あなたは会社の資料や報告書の文章を作るとき、漢字とひらがなの使い分けで困ったことはありませんか。

 

せっかく内容はよくできているのに、文章が読みにくいという事態は避けたいですよね。

 

どちらを使うか迷ったときはひらがなを使いましょう。

 

漢字で書くと文字が、もともともっている意味が表面にでてきてしまいます。

 

ここでは漢字とひらがなを使い分ける必要性について詳しくみていきましょう。

 

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・ひらがなにすべき言葉

 

ひらがなにすべき言葉は、代表的なものでいうと「こと」や「もの」です。

 

文章を書くとき、漢字とひらがなを感覚的に使い分けることは間違いではないですが、必ずひらがなにする場合があります。

 

ひらがなにするのは、「こと」や「もの」のほか以下のものがあります。

 

形式名詞 こと、もの、ところ、とき、うち、わけ

補助用言 (~てに続く形で)みる、おく、くる、いく、ほしい

 

例をあげて見ていきましょう。

 

原文 

専門家に相談した所、「症状が治まらない時には、外出はやめて置きなさい」との事だった。

改善例

専門家に相談したところ、「症状が治まらないときには、外出はやめておきなさい」とのことだった。

 

 

・漢字の持つ意味

 

先ほどの原文を詳しくみていくと、漢字には意味があることがわかります。

 

原文 

専門家に相談した、「症状が治まらないには、外出はやめて置きなさい」とのだった。

 

・相談した

 

原文の「所」は場所を表します。

 

しかし場所を示す漢字はここでは使うべきではありません。

 

「相談してみたら」という意味で使われています。

 

・治まらない

 

「時」は「時間」や「時期」に関わる場合は漢字を使います。

 

例えば「夜ごはんの時」、「3歳の時」、「平成が終わる時」はその場合です。

 

時間と関係がなければ「とき」にします。

 

・やめて置きなさい

 

補助用言の「おく」は漢字の「置く」にすると、物体をそこに置く意味になってしまいます。

 

補助用言は「<動詞>+て」という形で使われ、例文では「やめて」に続いて「おきなさい」が出てきます。

 

「おく」には「その状態を保つ」という意味があるため、ひらがなを使用します。

 

・~とのだった

 

「こと」は専門家のことばを受け止めてその全体を名詞化しています。

 

漢字で「事」を使うのは「物事」「大変な事になる」といった具体的な事柄を表す場合です。

 

例えば「大変なことになる」は「大変な事態になる」というように違う漢字に置きかえることができます。

 

一方原文の「~とのことだった」は違う漢字に置きかえることができません。

 

 

・漢字とひらがなの違い

 

迷ったらひらがなといいましたが、このように必ずひらがなにする場合は覚えましょう。

 

今後文を書くとき、意味を理解しながら漢字とひらがなを使いわけてください。

 

読みやすい文章になるはずです。